バチは当たるものらしく

強情で依怙地な人間を、こちらの方言で「かたっつり」といいます。うちの老母(82)は時々、「かたっつり」になります。強情になるくらいならいいのですが、理不尽なワガママを通そうとして強情になり、周囲を傷つけたり困らせたりしています。
いつかバチが当たるだろう、と思っていたら本当に
「肩と腕が痛い」と言い出しました。

特養の筋トレで体力測定があり、「腕を水平に前に出してください。はい、もっと伸ばして」と言われて、伸ばしてから、痛みが始まったということです。
(それ以来、特養の筋トレ=パワープログラムをやめてしまいました)

初めは筋肉痛だろうと思い、スカーフを三角巾代わりにして腕をつる老母にあきれていたのですが、
(だって洗濯物を干すときは腕吊りをはずして普通に干していましたから)
日が経つと、さすっている箇所がだんだん腕から肘のほうまでおりてきて、夜中に寝られないと訴えるようになったのでネットで調べました。痛む箇所と、夜間痛の症状が該当することから、おそらく「腱板」を傷めたのだと思われました。

で、私が医者に連れて行くというのに「医者に行ってどうなる。自分の体は自分がいちばんわかる」と言い張って一か月。
その間、毎日、「寝られない。痛い」と愚痴り、「じゃあ、医者に」と言えば行かないと言い張る、繰り返し。
「痛いというのはただの愚痴なんだから、言わせておいてほしい。アンタはただ聞き流してくれればいいんだ」と、
また理不尽なことを言いました。(ひとの耳をトイレ扱いしないでほしいものです。)

週に2回老母の所に来てくれるマッサージ師のおにいさんにひそかに相談すると
「腱板だったら、一か月もすれば痛みは軽減するはず。でも、まだ痛いと言われますね。一度レントゲンを撮られてもいいかも」ということでした。で、おにいさんも揉みながら「レントゲンを…」とさりげなく勧めてくれました。
勧められた時点では「そんな、全然、大げさなことじゃないのよー」と一笑に伏していたくせに、
その夜も大層痛んだらしく、朝になって「医者に行く」と。

行くなら、MRIのある病院へ、と言ったのに、
老母、10何年前にかかったきりの整形外科の診察券を出して、そこへ行くと言い張ります。
そこはうちの子たちも何度かかかり、骨に異状がなければ何もしない医者だったため、
申し訳ないけど、私はあまり信用しておりません……。(整形外科って、どこもそうですかね)
前に老父が腰で受診したときも、そこのレントゲンは骨しかうつらなくて、結局大きな病院でMRIを撮って来いと言われました。
だから、腱板とかだったら、その整形外科じゃだめだよ、と思ったのですが、老母が言い張るので、行きました。
案の定、骨しかうつらない。
せんせい曰く「骨に異状はない。ということは、腱板か筋肉がどうかなっているということだね」

プロの方が御覧になれば、骨しかうつらなくてもその位置関係で
腱板や筋肉の損傷の具合がわかるのかもしれませんが。
私には何もワカリマセン。

せんせいは「どうかなっている」以上の説明もなく
老母に「痛いんだったら、注射してみます?」
とおっしゃり、老母がうなずいたので、
肩峰下滑液包(たぶん)に注射しました。

老母に、「腕は、痛くても動かしていてくださいね」
とおっしゃったところを見ると、
大したことはなかったんでしょう。
MRIを撮ってこいとも言われなかったし。

  (傷んだ腱板の損傷は自然修復できないけれど
  代わりに
  周辺の筋肉が動きを助けるようになって
  痛みが軽減するのだと、
  ネットに書いてありました。
  だから
  動かしていたほうがいいと
  おっしゃったのでしょうね。)

あとは飲む鎮痛剤と湿布薬を出されて終わり。

次はいつ来いでもなく
どうすれば寝やすくなるなどのご指導もなく。

「この注射は2週間の間隔を空ける必要があります」と受付で言われたので
痛かったら、また2週間後に来いってことね、と自己判断して帰宅しました。

行って気が済んだのか、
行っても治らないと思ったのか、
痛みが軽くなったのか、
7日分出た鎮痛剤を飲みきった後、
老母、「もう行かなくていい」と言っております。
相変わらず、「寝られない、痛い」を続け、
「腕は、痛くても動かしていてくださいね」という
お医者さんの言いつけは無視して
やりたくない用事は全部娘に押し付けております。
したがって、周囲のお助け筋肉が発達せず、いつまでも
痛みは軽くならないようです。

何を根拠にしているのか
「薄紙を剥ぐようによくなってはいる。
3か月で治る」と言っています。
(つまり、「まだ当分痛いから
自分は何もできないんだよ」という意味です。)
「動かさないと…」と私が説明を始めると
耳が遠くなるようです。


痛みは、だれのどんな痛みもぜんぶ「自己申告」ですからね。
痛いと言われれば痛いんだろうと思ってあげるしかないです。
用事は代わってやれますが
痛いのは代われません。

まだ、夜は痛むらしいです。
(「全然寝られない」と言っていますが
結構よく寝ています。)


老母の場合、痛いのは、
この世の外のどなたかが、老母に
あんた、「かたっつり」だから、直しなさいよ、
と教えてくださっているからに違いないのに。

それを感じ取るチカラが、
この老母には、ないんです。

気づいて、直せば、
痛みは消えるんだと思います。


いつまでも修行の成らないこのひと。
当分お迎えは来ないでしょう。


*長生きする人には2種類があり、
  世のためにしてもらわなければならない
  お役目を帯びているため長く生かされている方と、
  うちの老母のように、魂年齢が低く、
  修行してグレードアップすべく生まれて来たのに、
  修行が成らず、卒業できない人とがいるのだと
  私は常々考えております。
  
  
  












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