相続関係改正「居住権」 介護した嫁にも認めてあげて

昨日からニュースで「民法(相続関係)」の改正の話題が流されています。配偶者に「居住権」を与えるというものだそうです。それなら、夫亡きあと、夫の親を介護して看取ったお嫁さんにも、居住権を認めてあげてほしいと思います。

現在では、故人の「配偶者」と「子」にしか相続権がありません。
夫の兄妹姉妹が遠くに住んでいて、夫亡きあと、老いていく夫の両親を見捨てられないと思って家にとどまり、一人で爺婆を介護して看取っても、「お嫁さん」には、何も相続権がないんです。
舅の下の世話をして看取り、姑の下の世話をして看取っても、爺婆亡きあと、夫の兄弟姉妹が「故人の子でございます」と乗り込んできて、「家」も「土地」も「預貯金」も持って行ってしまうのです。
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「お嫁さん」に「夫の子」(故人の孫にあたるわけですが)がいれば、亡き「夫」の代わりにその子に相続権が発生するので、その子が家を相続し、「母ちゃん、出て行かなくていいよ」と言ってくれた場合にだけ、「お嫁さん」は住み続けることができますが。そんな優しい子がいなければ、お嫁さんは住む場所さえ奪われてしまうのです。
嫁としてさんざん爺婆にこき使われ、介護も看取りもさせられた挙句、無一文で追い出される羽目になるんです。
*爺婆がお店を経営していて、夫亡き後、お嫁さんが老人たちを支えて店を切り盛りし、介護も看取りもしたのに、爺婆の死後、夫の兄弟姉妹に「兄妹姉妹で均等に分けるから、不動産も店も売ってお金に換えろ」と言われた人を知っています。

「相続」となると、人間、目の色が変わります。
介護をさせている間は「ありがとう」、「助かるよ」、「感謝している」なんて言っていた夫の兄弟姉妹が、鬼になるんです。凄いものです。

そんなお嫁さん、可哀想すぎます。
実際に介護作業した人間に十分な相続権が発生するよう、
もっとふみこんだ改正をしてほしいと思います。

今回の改正は、
爺の妻が残された場合、居宅だけでなく「お金」も十分に相続できるように、という配慮で
なされるのだということです。
本当に爺の介護を熱心に頑張った婆もたくさんいるのでしょう。
でも、若手と同居している婆は、
娘や嫁に爺の介護を丸投げする場合も多いのです。
80歳以上の婆たちは、往々にして、「自分は下の世話などできない」と言い張って爺の世話を放棄するんです。(どうも、世代的な何かがあるようです。「歳」を口実にしますが、それ以前に、そんな汚い仕事は自分のすることではない、という感覚があるんです。感覚として戦前までの身分制度をひきずっているのだと思われます。)
そんな因業な婆たちも、今回の改正にのっとれば、「優遇」されるわけですよね。

故人の介護状況をつぶさに調べるのも大変だろうとは思いますが、
実際に苦労した人が「優遇」される制度を、整備していく必要があるでしょう。
在宅介護は、今後も増える一方なんですから。

ついでに言えば、
爺婆も亡きあと、彼らを在宅介護した「子」にも「居住権」を認めてください。
現在では、介護したかしないかに関係なく、
親の遺産は「子」たちで等分に分けるという規定があります。
遺産のうち不動産の割合が高ければ
預貯金は介護しなかった兄弟姉妹が持って行ってしまいます。
介護させられたうえ、買い手のつかない古い家と土地だけ相続しても
その後の生活が成り立ちません。
在宅介護する人は、たいてい介護離職しています。
爺婆見送ったときは、介護した人も高齢になっていますから
再就職なんて無理です。
介護費用だって長年、自腹を切っています。
その埋め合わせ分も考えてください。
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兄弟姉妹に分別があれば、
「介護してくれたのだから、全部あなたが相続しなさい」と
言うでしょう。
法律上の相続の割合の規程だって、「もめて決着がつかない場合」の基準にすぎません。
でも、介護を丸投げして平然としていた兄弟姉妹に限って、
「権利」「権利」と主張します。
酷いものです。
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介護していた人は、基本的に優しいので
強く出られれば言いなりになってしまうでしょう。
どうか、どうか、こういう人も、
法律で、助けてあげて下さい。


皆様、本日もお疲れさま。


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